当院ではWaterlase(ウォーターレーズ)という機種を使用しています。
Er,Cr,YSGG レーザー(波長2780nm)と呼ばれるもので1996年にアメリカで開発されました。
アメリカで最も売れているレーザーです。直接レーザー光が組織に作用する従来のレーザー機器と違い、レーザー光が組織に当たるのではなく、レーザー光が水と反応する時の水蒸気爆発により加速された水(Water
jet)により削っていくため発熱をほとんど伴いません。この原理はHydrokinetic(ハイドロキネティック) Systemと呼ばれ、Waterlase独自のものです。
とりわけ熱に非常に弱い骨にとっては優しいレーザーで、別名Bonelaser(骨レーザー)と呼ばれる由縁です。インプラント周囲炎の消炎などはWaterlaseの得意とするところです。勿論軟組織切開や知覚過敏の治療、口内炎の照射など従来のレーザ治療も問題なくこなすことができます。
2002年には、米国でレーザー機器として初めて根管治療でFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けています。