1. オフィスホワイトニング(レーザーポリリン酸ホワイトニング)
ポリリン酸は色素分解酵素の一つで、食品添加物として使用されており、人体への安全性が認められています。
歯科医院でのホワイトニングでは過酸化水素を使用しており、この薬剤は歯の表面を通過して内部に侵入し、色素(ステイン)を分解することができますが、刺激が強く歯肉のただれや知覚過敏を引き起こすため、医療機関以外では使用することができません。美容室とのホワイトニングの違いはここにあります。
ポリリン酸は過酸化水素の刺激性を緩和する作用があり、痛みや知覚過敏などの副作用が出にくくなります。
歯の色がくすむ原因には、タバコのヤニやコーヒー、紅茶、緑茶、赤ワインなどに含まれる色素で、一度着色すると除去は容易ではありません。今まではこのような着色に対して、歯面の小さな穴に入り込んだ着色の除去は困難で、
無理に除去すると歯面を傷つけ、結果的に新たな着色を増やす原因となっていました。
しかしポリリン酸は、歯の表面に付着したステインに近づくと汚れを浮かせて剥がし、歯面をきれいにすると同時に、歯の表面をコーティングすることにより、歯面の強化・ステインの再付着を防止する働きがあり、キラキラで透明感のある白い歯に仕上がります。
レーザーを使用する利点は、安全で早いということです。
過酸化水素を活性化するために、図のように波長と強さのそろったレーザー光により効率よく、短時間で薬剤が活性化されます。また歯質や歯髄(神経)を痛めないため知覚過敏も起こりにくくなります。
2. ホームホワイトニング
過酸化水素の濃度としては、オフィスの場合より少し低濃度のものを使用します。
まず歯型を採り、自分のお口に合ったオーダーメイドのトレーを、透明な軟性樹脂で作製します。
そのトレーに薬剤を注入し、歯にはめて漂白していきます。基本は1日2時間装着し、3〜4週間行います。
3. ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違い
オフィスの場合は短時間でできるというメリットがありますが、その分、白くなるなり方が不自然です。
例えばハリウッドスターの歯の色といったイメージでしょうか。またホワイトニング効果にむらができる場合があります。ホームの場合は、時間はかかりますがゆっくりと白くなっていくので透明感がある色になります。