<レーザー治療>

当院では、ePic10という半導体レーザーを使用しています。

特徴としては、軟組織の切開・切除、歯周治療、感染根管の治療、ホワイトニング(歯質を痛めないポリリンホワイトニング:しくはこ)から顎関節症の痛みの治療まで適応症例が広いことが挙げられます。

 


<抗菌光線力学療法>

a-PDT(antimicrobial photodynamic Therapy) :抗菌光線力学療法とは、レーザーによる光殺菌システムのことを言います。

細胞染色液メチレンブルーを主成分としたジェル(光感受性物質)を歯周ポケット内に注入し、細菌を染色します。そこに赤色レーザー(650nm)を照射するとジェルが光に反応し、活性酸素が発生し、細菌のみを死滅させます。がん細胞を標的としたPDT療法が、すでに医科では保険適応となっています。その原理を歯周治療に応用した治療法です。最近は抗生物質の使いすぎによる耐性菌の出現が問題になっていますが、この療法は、抗生剤を使用しないので耐性菌の出現の心配はありません。また光感受性物質のメチレンブルーは、生体の染色にも用いられる安全性の高い物質です。反応によって発生する活性酸素は、一瞬で消失し、細菌のみに作用しますので副作用は全くありません。痛みも伴わず、何度でも行うことが出来ます。

またメチレンブルーは、抗生剤が到達できない、細菌の集合体であるバイオフィルム(詳しくはこちら)のまで浸透するので、オフィルムの破壊に有効です。